兜飾り『五分の一 獅噛(しがみ)兜飾りセット』

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今回ご紹介するのは、小さいサイズの中に技巧が光る、甲冑師・加藤一冑による、「五分の一 獅噛兜飾り」です。コンパクトさと本格さが融合した、細かい作りの一級品ですよ。

兜飾り『五分の一 獅噛兜飾りセット』

加藤一冑の正式なつくりの兜の中で、最も小さい兜の飾りです。
源義家の兜を再現したものになっています。

源義家は平安時代後期の武士で、室町幕府を開く足利尊氏や、鎌倉幕府を開く源頼朝の祖先にあたります。
「天下第一の武士」と呼ばれ、諸国の百姓が競って田畑を寄進したという、人望の厚い武士でした。
あまりに義家への寄進が多いので、朝廷が禁止したほどです。

そんな義家にあやかり、周りの人に好かれ、愛される子に育ってほしいという願いもこめられています。

小さな兜ですが、たくさんのこだわりが詰まっています。
鍬形(くわがた)の部分のうろこ状の刻印は、一つずつ職人の手によってつけられたものです。

本体よりはさらに長いこの鍬形は、その見た目の通り、「長鍬形」と言います。
厳島神社には、源義家のものだとして伝わっている鎧が奉納されており、以来定番になったのがこの長鍬形の角です。
さらに、その鍬形の付け根の部分には、獅噛(しがみ)と呼ばれる獅子の顔の飾りがつけられています。
小さいながらも、迫力満点の鍬形が自慢です。

また、弓太刀はビニールではなく藤が巻かれた藤巻仕上げです。
台や屏風には桐が使用されており、長く飾って楽しんでいただけるように考えられています。

子どもに本物のよさを伝えたい。
コンパクトな飾りですが、そんな方に一押しの兜です。

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