木目込み人形『翁』

般若の面をご覧になったことはあるでしょうか。

般若は女性が嫉妬に狂い、怨念になってまでも復讐せずにはいられないという激しい嫉妬のお面です。
女性の憤怒、怨霊、嫉妬、怨嵯、執念が1つの顔に入り混じっています。

目を引ん剥き、口が裂け、眉間に深いシワがより、とても恐ろしい表情をしていますが、どこか悲しそうな印象です。

男性の嫉妬のお面は存在しないらしいです…。
やっぱり嫉妬は女性の方が強いのでしょうか。

このようなお面は能の時に使われます。

能「翁」は、能の中でも別格に扱われる祝言曲。
正月や祝い事の時に演じられます。

“木目込み人形『翁』” の続きを読む

バブル雛

「バブル雛」1992年(平成4年)

失われた十年、という言葉をご存知ですか?

失われた十年とは、10年間という長期にわたって不況にみまわれた現象のことをさします。
日本では、バブル崩壊後の90年代のことです。

さらに、ロストジェネレーション(失われた世代)という言葉があります。
この言葉は、もともと第一次世界大戦後に青年期を迎えた、ヘミングウェイを代表とするアメリカの小説家たちを指して言われた言葉です。

ですが、今日本ではこの言葉を、失われた10年(90年代)に就職活動をした人のことを指して使うことがあります。
2006年現在でだいたい28歳〜38歳くらいの人が該当します。

“バブル雛” の続きを読む

木目込み人形『鼓』

子どもの頃、和太鼓を叩いた経験はありますか?

和太鼓は打楽器のひとつです。
祭、歌舞伎、能、神社や寺院などでの儀式に使われます。

1998年の長野オリンピックでは、和太鼓による2000人の揃い打ち演奏が行われました。

和太鼓のうち手で叩くものを鼓(つづみ)といいます。

今日は鼓人形の紹介です。

子どもが鼓を叩いて遊んでいる様子の人形で、衣装は動きやすいように、袿(うちぎ)の上を脱いだ打掛腰巻姿です。

“木目込み人形『鼓』” の続きを読む

カード破産雛

カード破産雛1993年(平成5年)

いま、消費者金融が借り手に強制加入させている「消費者信用団体生命保険」が問題になっていますね。

借り手が死んでしまったとき、消費者金融に保険金が支払われる仕組みになっています。
2005年度は大手を中心に17業者が契約し、借り手の死亡に伴って消費者金融側が受け取った保険金は計302億円。
「自殺」による支払い総額は43億円です。これは「死因不詳」に次いで、2番目に多い金額です。

カード会社の利息は、利息制限法で決められている限度額より高いんです。
本当は、利息制限法で決められている利息を払えば、カード会社がそれ以上の返済を請求してきても、拒否することができます。

今日はカード破産雛の紹介です。

“カード破産雛” の続きを読む

木目込み人形『花の宴』

こんにちは!
真多呂人形では、木目込み日本人形・雛人形を原型からひとつひとつ手作りで製作しています。

真多呂人形は、世界文化遺産である京都・上賀茂神社から、唯一の木目込み人形正統継承者としての認定を受けています。

世界遺産も認める美しさをあなたの家にも!
是非「真多呂人形」サイトから、無料カタログをご請求下さい

もう10月ですね、今年は9月23日に秋分の日を迎えました。
秋分とは、昼と夜の長さがほぼ等しく、夏の陽気が去って秋になる時期をさします。
この日からだんだん夜が長くなって行くんですね。
秋の夜長です。

秋のことばには他にもこんなものがあります。

“木目込み人形『花の宴』” の続きを読む

ご成婚雛

ご成婚雛 1994年(平成6年)

こんにちは。
この間悠仁さまがお生まれになって、皇室にも新しい風が吹きそうですね。

結婚&新生活応援サイト・ゼクシィの「結婚式前日に誰と過ごすか」という調査では、3分の2の人が親や家族と過ごす、と答えています。親に感謝の気持ちを述べて、新生活へ飛び出す人が多いんですね、結婚はいつの時代も大きなイベントではないでしょうか。

日本中が沸いた結婚といえば…今日はご成婚雛の紹介です。
平成5年6月9日に、(変わり雛は一年前の出来事を雛にしています)徳仁皇太子と小和田雅子さんがご結婚されました。

皇太子妃はハーバード大学卒の帰国子女で外務省官僚だったこともあり、話題となりました。

“ご成婚雛” の続きを読む

木目込み人形『清苑』

こんにちは。
平安時代のお姫さまは、めったに外出しなかったようです。

清苑はお姫さまの人形です。
真多呂人形を代表する人形で、真多呂人形のメインキャラクターのようなものです。

お姫さまがお庭を散歩している様子を人形にしています。

あまり人形に動きのないのが特徴で、これにより落ち着いた存在感を醸し出しています。

朱色の衣装がとても鮮やかです。

何でも賛成雛

「何でも賛成雛」平成7年(1995年)

こんにちは。
真多呂人形では、毎年ユニークな変わり雛を製作しています。

今日は「何でも賛成雛」を紹介します。

羽田内閣総辞職の後、村山富市は、初の社会党内閣総理大臣として総理に就任します。

しかし、総理になったとたんそれまでの社会党の政策を転換し、自衛隊合憲、日米安保堅持を明言しました。

これにより戦後の革新政党の流れを弱め、二大保守党制への変革を加速させたとの見方もあります。

この村山富市の姿勢は、一部から「何でも賛成」と揶揄されました。

“何でも賛成雛” の続きを読む

木目込み人形『手まり』

こんにちは。
ついに安倍政権が始まりましたね。

安倍さんは『美しい国へ』という本を執筆しているように、美しい国づくりを目標としています。

今日は久しぶりに美しい日本人形をご紹介します。

真多呂人形では、デッサンをし、原型から衣装の木目込みまで、すべて手作りで人形を作っています。
そのため一体一体の完成度はとても高いものとなっています。

こちらで制作の様子がご覧いただけますので、ぜひ一度、見てみてくださいね。
木目込み人形のできるまで」はこちらから。

“木目込み人形『手まり』” の続きを読む