左近の桜、右近の橘

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「左近の桜、右近の橘」という言葉があります。
雛人形の桜橘を左右どちらに飾るか、この言葉で覚えた方も多い事でしょう。

これは京都御所の正殿「紫宸殿(ししんでん)」に習ったものです。

明治維新以降、天皇は東京の皇居に移動されましたが、それ以前は京都御所にお住まいでした。

京都御所の内裏には、紫宸殿があります。
(内裏は天皇の私的区域です。私的区域と言っても、紫震殿は公的な意味合いが強かったようで、即位の礼等の重要儀式がここで行われていました。)

この紫宸殿の前には、天皇から見て左(つまり向かって右)に桜、右(向かって左)に橘が植えられており、「左近桜(さこんのさくら)」「右近橘(うこんのたちばな)」と称されていました。

雛人形は内裏を模したもので、京都御所にある紫宸殿に習っています。
その為、雛人形の桜橘も紫宸殿同様に並べられているのです。

写真の雛人形は「桃花雛官女付ケース入りセット」です。

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