真多呂人形・雛人形へのこだわりと作者紹介

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毎年、一月中旬になると、デパート等の人形売り場では、いっせいに雛人形の飾り付けが行われます。
平安時代ののどかで優美な人形たちが所狭しと飾られる様はなんとも美しく、買い物客の足を止めさせます。

人形売り場で真多呂人形をお見掛けの際は、ぜひ細かいところまでご覧になってみてくださいね。

さて本日は、真多呂人形の雛人形のこだわりと作者をご紹介いたします。


真多呂人形のこだわり

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真多呂人形が何よりも大事にしていること。
それは、木目込み人形発祥の地「上賀茂神社」より認定を受けた、木目込み人形唯一の正統伝統者の名に恥じない、確かな“技”です。

受け継いだ260年の伝統技法を現代に守り続けるため、妥協を許さない人形づくりに精魂を傾けています。

数々の工程を重ね職人の丹精こめた技が作りだす人形は、命となる顔は勿論の事、普段は見えない接地面にまでこだわり抜いた仕上がりとなっております。

歴史に裏打ちされた確かな品質の雛人形で、日ごとにご成長され益々可愛くなるお嬢様・お孫様の、健やかで幸せな人生をお祈りください。


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工程

人形の原型は、すべて真多呂の手によって、一体一体丹念に作り上げられています。もちろん完成品をつくるまでの工程もすべて手づくり。多くの専門職人が作業を分担し、真多呂の原型に、さらなる芸術の息吹が吹き込まれます。


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衣装

衣装にも大変深いこだわりを持っています。平安時代の衣装を綿密に考証した上で、創造性豊かなカラーコーディネートを施しています。


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伝統

衣裳・桐塑等の素材や、塗り加工の回数まですべて伝統技法に忠実です。また、人形のボディには天然の桐素材を使用し、海外製の素材やウレタン等の科学素材は、一切使用しておりません。


人形は消えて無くなる物ではありません。
ご購入後は長いお付き合いになるかと思います。

真多呂人形は、いつまでも飽きない、眺めれば眺めるほど味わい深い人形づくりに、これからもこだわりつづけます。

真多呂人形の作者紹介

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二代目 金林真多呂

先代の名人芸は現代感覚あふれる二代目金林真多呂に受け継がれ、雛人形をはじめ浮世人形など数多くの作品を発表しております。

二代目 金林真多呂は幼少より人形制作に親しみ、日本の伝統芸術に興味をもち、父 先代真多呂について技術を学びました。

安田周三郎氏に師事して塑像を学び、さらに澤田政廣氏に師事してデッサンを学び、伝統的な人形制作を総合芸術に高め、従来の人形師の枠を超えた近代性を備えた制作者として評価を得ています。


経歴

昭和 7年 東京に生まれ、幼児より父初代 真多呂について人形制作を学ぶ。
昭和30年 慶應義塾大学卒業
在学中より日展評議委員 故 安田周三郎氏に塑像を学び日本芸術院会員 故 澤田政廣氏に師事してデッサンを学ぶ。平安朝風俗人形をはじめ、創作木目込人形を数多く発表
昭和44年 株式会社 真多呂人形 代表取締役会長
昭和47年 二世 真多呂を襲名と同時に 真多呂人形学院長
昭和53年 通産大臣指定の伝統工芸士の認定を受ける
昭和61年 東京都雛人形卸商協同組合理事長
昭和63年 社団法人日本人形協会会長
平成10年 藍綬褒章授章
現在 株式会社真多呂人形 代表取締役会長
真多呂人形学院長
社団法人日本人形協会 名誉顧問

全国節句人形コンクール

平成元年 通商産業大臣賞受賞 16年 経済産業大臣賞受賞
4年 文部大臣賞受賞 17年 文部科学大臣賞受賞
6年 東京都知事賞受賞 18年 東京都知事賞受賞
9年 文部大臣賞受賞 19年 経済産業大臣賞受賞
10年 通商産業大臣賞受賞 20年 文部科学大臣賞受賞
11年 中小企業庁長官賞受賞 21年 経済産業大臣賞受賞
14年 文部科学大臣賞受賞    

写真1枚目の雛人形は「天宝雛セット」です。

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