木目込み人形『連獅子』

今日は七夕の日ですね。
短冊に願い事を書いて笹に飾りましょう。

連獅子人形をご存知ですか。

連獅子人形は、二体の親子人形で、親が白い髪、子が赤い髪なので、紅白でおめでたいと言われています。

「新築祝い」の贈り物として使われることが多いようです。
興味のある方は是非パンフレットをお取り寄せください

連獅子人形は、「連獅子」という歌舞伎を題材としています。

「連獅子」では、親獅子が子獅子を谷底に突き落として、駆け上がってくるかどうかという勇猛心を試す、中国の故事からとった話を表現しています。

連獅子の詩(うた)の中でちょうど親獅子が子獅子を落とす場面です。

かかる嶮岨の山頭より 強臆試す親獅子の恵みも深き谷間へ
蹴落とす子獅子は (合) ころ々々 落つると見えしが (合) 身を飜し
爪を蹴たてて (合) 駈け登るを(合)また突き落し突き落す

(合)というのは合の手のことで、歌が一旦途切れ三味線の演奏が入る所のことを言います。

それにしても、一回駆け上がってきた所をまた突き落とすなんてちょっと厳しすぎると思うのですが…

連獅子の衣装には牡丹の花の模様があります。
それは、「連獅子」の詩の冒頭に、

夫れ牡丹は百花の王にして獅子は百獣の長とかや

とあるのですけれど、花の王が牡丹なら、獣の王は獅子であるといって、牡丹と獅子が昔から対のものとして考えられてきたからなんです。

百獣の王がライオンというのはよく聞きますけど、百花の王は牡丹だったんですね。

歌舞伎では、長い髪の毛を振り乱して踊るそうです。

読んでくださってありがとうございます。
また見に来てくださいね。