仕丁(台傘・沓台・立傘)の並べ方と持ち物

仕丁(台傘・沓台・立傘)

段飾りの15人・17人飾りともなってくると、三人官女、楽人、随身に加え、仕丁(しちょう)が揃っています。

この仕丁は、台傘(だいがさ)・沓台(くつだい)・立傘(たてがさ)の3人一組のお人形。しかし、

「官女様や楽人はなんとなく分かる。大臣は大臣だろうし…。でも、この仕丁って何?何をしている人たちなの?何を持っているの?」

と疑問に思われる方も多いようです。
特に台傘・立傘は「この長い棒は何だろう?」となるようです。

本日は、この「仕丁」の解説や、並べ方とお道具の持たせ方をご紹介します。


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仕丁(しちょう)

仕丁とは、別名「衛士(えじ)」とも言い、外出時の従者です。
向かって左から、「台傘(だいがさ)」「沓台(くつだい)」「立傘(たてがさ)」の順に並べます。

台傘・沓台・立傘の大名行列を模した仕丁の他に、箒・ちりとり・熊手を持った宮廷の雑役をしているものもあります。

1枚目の写真の仕丁のように、笑い・泣き・怒りの表情をしているものもあり、三人上戸と呼ばれる事があります。


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台傘(だいがさ)

台傘とは、武家が用いた丸い被り笠を、竿の先にのせたもの。
被り笠とは、その名の通り頭に被る笠で、差し傘に対して言います。昔の帽子みたいなものですね。
白い袋の中に、丸い笠が納められています。

笠が外(向かって左)を向くように、両手の間に竿を通して持たせます。


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沓台(くつだい)

その名の通り、貴人の靴を置くための台を持っています。

両手の上に沓台を乗せます。


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立傘(たてがさ)

こちらも傘ですが、被り笠ではなく差し傘です。
袋の中に傘が納められています。
日傘の役割を果たします。

傘が外(向かって右)を向くように、両手の間に竿を通して持たせます。


写真の仕丁は、1枚目が「秀花雛15人揃」、2枚目以降は「瑞花雛15人飾り」のお人形です。

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